農業共済新聞

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2021年2月4週号
長さ60センチの寒締めコマツナ - 清水川輝雄さん・强子さん

 大仙市太田町の清水川輝雄さん(76)は、ハウス3棟でコマツナを栽培。温度管理に気をつけながら長期間育てた大きなコマツナを「蓊おうまつ菜」という商品名で販売する。
 清水川さんのコマツナは通常、10月に定植したものを約2カ月で収穫するが、蓊まつ菜は3~4カ月かける。長さは60㌢に近く通常の約2倍になり、寒締めで甘味が凝縮される。
 きっかけは以前、収穫作業が間に合わず放置していたコマツナを食べたことだった。「甘くて全く別の野菜に感じた」と話す。
 同市にある東あずま商事株式会社が自社ブランド「Cocopelli」の一つとして蓊まつ菜を販売していて、道の駅協和や肉のわかばグループの各店舗、県内のスーパーなどに並ぶ。
 60㌢に満たないものは「ジャンボ小松菜」として同市の「しゅしゅえっとまるしぇ」に出荷する。
 東商事の加藤咲子さん(30)は、「リピーターがいて、予約されるほど評判になっている。宮城県や、東京の豊洲市場など県外にも広まっている」と話す。
 清水川さんは「そのまま食べても甘く、茎の中がゼリー状になっているため茹ゆでるととろっとする」と説明し、「元気なうちはおいしいものを出荷できるように頑張りたい」と話す。
次号をお楽しみに!