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あきた版6月3週号
簡単な手続き 充実のサポート - (農)メガファーム

 横手市十文字町の農事組合法人メガファームは、8㌶でホウレンソウやキュウリ、花き、スイカ、アスパラ菜を栽培。幅広い補償に魅力を感じ、2022年から収入保険に加入している。
 15年の設立以降、収入は順調に伸びていたが、21年の雪害でハウスが11棟倒壊した。園芸施設共済の共済金を受け取り、ハウスを再建できたが、作付け時期が遅れたため収穫量が減少。さらに降ひょうで露地栽培の作物が被害を受け、初めて収入が前年度を下回ったという。
 これまで野菜価格安定制度だけの加入で、限定的な補償内容だったため、さまざまなリスクに対応する収入保険への加入を決断した。佐藤儀右衛門代表(69)は「収入保険は自然災害だけでなく、価格の低下や病気・けがで収穫できなかった時の減収などもカバーしてくれるので魅力的だった」と話す。
 NOSAI職員から説明を受け「初年度は積立金の負担が大きく感じたが、国庫補助が75%もある。補填に使わなければ翌年に持ち越せるため、安心して経営に臨める」と制度内容に納得する。
 昨年は春先から天候が安定せず、生育不良となり病害も発生。ホウレンソウとキュウ
リで大きな減収となった。花きとスイカは増収したが、全体の収入は補うことができないと判断し、つなぎ融資の相談をしたという。「申請から2週間ほどで融資を受けることができた。簡単な手続きで職員が全面的にサポートしてくれた。資材費や人件費の支払いに充てることができて助かった」と安堵する。
 現在、構成員6人で管理しているが、人手不足が課題だ。収穫最盛期には1日50~60人の雇用が必要だが、高齢化などで年々減少しており、人材の確保に苦労している。佐藤代表は「安定した収入を確保し、営農を継続していきたい。農業をやりたいと思う後継者が増えるような経営を目指したい」と先を見据える。
次号をお楽しみに!