【五城目町】2006年に設立した、五城目町の農事組合法人山ゆり(小林正志代表=70歳、組合員34人)。設立当初は水稲と大豆をメインに栽培していたが、10年からはキャベツの栽培をスタート。エダマメとともに栽培面積を徐々に増やし、稲作中心の経営から複合経営へと取組みをシフトしてきた。
昨年の7月と8月、近くを流れる富津内川が3度にわたって氾濫。同法人では今まで経験したことがない大きな災害により、作物が大きな被害を受けた。水稲と大豆は農業共済に加入しているが、エダマメやキャベツなどの野菜は減収に対する補償が無いため、経営を直撃したという。
このことから、19年から新たに始まる収入保険制度について小林代表は「主力作物は水稲と大豆だが、野菜の栽培比重も高くなってきている。そのため、収入保険には大いに期待しているし、加入したいと思っている」と話す。