今年1月に法人化した三種町鵜川の「株式会社こっこちゃんファーム」。成田昇代表(63)を中心に、従業員6人と繁忙期のパート数人でネギ2・5㌶や大豆1㌶、ハウスミニトマト500坪などを栽培する。
成田代表は、稲の被害が視認できなかった水田で、刈った後に収量が少なかったという経験を持つ。このような場合も、収入保険では補償の対象だ。「天候や市場の影響で減収を防ぎ切れないこともあるので、さまざまなリスクによる収入減少を補償する収入保険は加入するべき」と話す。
現在メインとして取り組むネギは今年、栽培を開始。JA職員などの指導を受けながら作付けている。「まだまだ勉強段階で、今年は病害虫が多く発生して苦労した。補償制度があるのでは大きく違う」と強調する。
「収入保険は全農産物の収入で判断するため、一つの作物が減収しただけでは補償されない。そこが残念」と成田さん。作物ごとに補償されれば、もっと良い制度になると期待する。
来年は、ネギとトマトの作付面積を倍以上にし、従業員ごとに経営していた水稲を法人経営に一本化する予定だという。「収入保険の力も借りながら、さらに経営安定を図っていきたい」と意気込む。