農業共済新聞

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2022年4月2週号 固い絆でまい進①
現場作業を息子が率先 - 及位公英さん、隼巳さん
 2021年1月に立ち上げた三種町川尻の株式会社スカイブルー(関恒雄代表取締役、73歳)は、水稲30㌶と大豆130㌶を栽培する。及位公英取締役会長(73)は「地域の有志を集めて会社をつくるのが目標だった」と設立の経緯を話し、経営の要となる社員5人を率いて営農に励む。
 法人設立から日は浅いが、全員が農業に精通。年齢構成は30~70代だ。それぞれが業務内容を把握して、作業に当たっている。
 例年3月に始まる水稲種子の浸種から大豆収穫が終わる11月末まで連絡を密に取り、作業に支障を来さないよう心掛ける。大豆の刈り取り終了後、選別作業に取りかかり、翌年2月半ばまで地元JAへ出荷する。
 「現場作業が多く、息子の隼巳取締役(40)が中心になって頑張ってくれ、存在が大きい」と及位会長。「圃場管理をはじめ、薬剤散布や農機具点検などを率先し、とても助かっている」と続ける。社員のモチベーションを高めるため、手当の支給など提案。導入された。会社を発展させるため、気が付いたことは互いに遠慮せず意見を出すようにしている。
 「設立2年目を迎え、個々の役割分担を明確化し、作業の効率化を図りたい。会社のみんなは農業に長年携わり、経験や知識が豊富で勉強になる。頼もしい存在」と隼巳取締役は敬意を払う。農業歴52年で水稲と大豆合わせて150㌶栽培していた及位会長。「これからの農業情勢は厳しさを増していく。高齢化による離農者が増え、若手農業者が先頭になって活躍していかなければいけない」と話す。
 今後の経営について、及位会長は「限られた人数、現在管理している農機具をフル活用して品質向上に努めるには、大豆の栽培面積を10㌶ほど縮小して、水稲と大豆で150㌶にするのがベストだ」と隼巳取締役と共に展望を描く。
次号をお楽しみに!