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2022年6月3週号
花きも対象の画期的な保険 - 三浦文雄さん

 「ダリアを補償する保険は今まで無く、収入保険が始まった時にこれだと思った」と加入の決め手を話す由利本荘市由利地区の三浦文雄さん(72)。ハウス2棟7㌃と露地26㌃でダリアを栽培し、水稲45・8㌃も手掛ける。現在、作付けるダリアは6割が「NAMAHAGEダリア」シリーズで、ほかにも「純愛の君」など数品種の栽培に力を注ぐ。
 ダリア栽培を始めたのは12年前。県オリジナル品種の開発などを目的としたリンドウ・ダリア全国トップブランド産地育成事業に応募したことがきっかけだった。「当時は栽培実績が無かったため、秋田国際ダリア園の鷲沢幸治園長や地域振興局の担当者から指導を受けたほか、県主催の現地研修会へ参加し、栽培技術の習得に努めた」と話す。
 主にイベント用に出荷。2020年は新型コロナの影響で需要が大きく減少した。出荷できたとしてもJAからの販売積算書がマイナスになることがあり、大幅な価格下落となったという。
 さらに昨年は猛暑でハウス内が高温となり、ダリア約850株が枯死。「対策していたが天候には勝てなかった」と振り返り、「2年連続で収入が減少したが、保険金を受け取ることができて助かった」と安堵する。
 収入保険について「加入手続きが簡単で、保険に加入した安心感がある」と話す三浦さん。「税申告終了後に書類を提出すると1カ月ほどで保険金を受け取れる。請求手続きも簡単で良い保険だ」と説明する。
 また、経営にかかる経費があるため、「販売できない状態でも支払いは待ってくれない。そんなときに補償があると次に進める。つなぎ融資があるのも心強い」と保険の重要性を強調する。
 昨年からダリアの価格は徐々に持ち直している。さらに三浦さんはハウス内の暑さ対策として防虫ネットを外し、風通しを良くするなどの工夫を凝らす。「今年は、昨年枯死した圃場を復活させて高品質な花を出荷したい」と意気込む。
次号をお楽しみに!