【秋田支局】にかほ市金浦地区でこのほど、「金浦市」が開かれた。前日までの悪天候から一転、晴天に恵まれ、早朝からにぎわいを見せた。
歩行者天国として開催された駅前通りには、地元産の新鮮な農産物や自家製の漬物など自慢の品を始め、種苗、鎌や鍬などの小農具を扱う15店が並んだ。
金浦市は1923年から続く伝統のある朝市で、新しい年度が始まる日や、冬から春への区切りの日という意味合いから毎年4月1日に開催されている。作物の種や苗などを買い求め、農作業の準備を行っていたことから通称「種物市」とも呼ばれている。
植酸栽培米を紹介した佐藤好満さん(69)は「10数品種の米を栽培している。中でも『ミルキークィーン』は他の品種とブレンドすることでおいしさを引き出してくれる品種。小分けにしていろいろな品種とブレンドしているので、試してみてほしい」と話す。