【八郎潟町】八郎潟町真坂で農業を営む渡部利勝さん(79)は、住宅の防風対策用として高さ3・5㍍、長さ20㍍の柵を2000年に設置した。「この地区は雨や雪による災害は比較的少ないが、突風や落雷がとても多い。竜巻が発生したこともある」と話す。
渡部さん自身、過去に農作業場の屋根が強風ではがされたり、落雷でテレビが壊れたりするなどの被害を経験した。住宅の裏手にある防風柵は、建設関係の知り合いにお願いして設置してもらったもの。頑丈な支柱に鉄板とパイプを取り付け、抜群の強度となっている。
「柵を設置する前は、葦簀(よしず)などで風をしのいでいた。家の裏側には八郎湖と田んぼしかなく、北風がまともにあたってしまう状況だった。この柵を設置してからは大きな被害もなく、非常に役立っている」と渡部さんは話す。