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2018年8月1週号
光センサー選果施設を導入 - JAうご西瓜部会長 高橋正隆さん
 【羽後町】高橋正隆さん(58)が部会長を務めるJAうご西瓜部会(76人、30㌶)では「光センサー選果技術」を導入し、良品質のスイカを判別。「夢あきた」ブランドで、県内をはじめ関東や関西にも出荷する。

 この技術はスイカ内部の糖度や熟度、空洞と形状などを瞬時に検査する。スイカはベテランが育てても甘いものと甘くないものの両方が実るが、センサーを使って糖度11度以上のものだけを判別。熟度や形状なども調べることで良品質のスイカを正確に出荷できる。
 高橋部会長は「以前も糖度検査は行っていたが、目視や音頼りの出荷だった。この技術を導入してからは確実なものしか市場に出回らない」と自信を見せる。また、「不確かなスイカは確実にはじかれるので、生産者の技術向上にもつながっている」と話す。

 部会で先月10日から始まった収穫作業は、今月25日まで続く予定だ。今年は販売金額2億円突破を目標に取り組んでいる。
 高橋部会長は妻と共に、転作田1・5㌶で品種「縞無双」を栽培する。就農当時からスイカを手掛ける、歴40年のベテランだ。技術については「部会では一株から3~4個取りで、9割を超える面積で雨よけトンネルを使用している」と紹介する。「技術が無い状態で3個から4個へと1つ増やすのは容易ではない。何十年栽培してきても、天候状況でその年によって管理を変えていかなければならない。毎年勉強だ」と栽培の難しさについても話す。

 今年の作柄についは「春からおおむね順調な天候が続き、生育は良好だ」と胸をなで下ろす。羽後町は災害が少ないが、対応できないほどの雨だけが心配だという。
 今後に向けて「高齢化が進み、収穫時の楽さから小玉スイカへのシフトも増えてきたが、やっぱり夏は大玉スイカにかぶりついてもらいたい」と思いを話す。「後継者も育成しながら、引き続き良品質なスイカを消費者に届けていくつもりだ」と前向きだ。
次号をお楽しみに!