ダイコンは、大仙市や美郷町に住む農家の友人から、燻製されたできるだけ太いものを購入する。また、漬け原材料には日本酒と酢、砂糖、塩を使い、保存料や着色料は使用しない。「日本酒は甘口の地酒を使っている」と話す。
桶にダイコンと砂糖、塩を敷き詰め、最後に日本酒と酢を回し入れて、約2か月間漬け込んで完成。少人数の家族向けに、食べ切りサイズにカットしたものを真空パックし、年間では約500㌔を製造する。
「塩の量が同じでも、気温によって塩加減が変わってしまうので難しい」とフジ子さん。「お客さんの反応や家族からの意見を参考にして、毎年塩の量を微調整している」と話す。
他にも味噌や浅漬けの加工も行い、「今は農作業場の一角を改装して作業しているが、いずれは加工場を建てて製造数を増やしたい。後継者も育成し、味と製法を伝えていけたら」と意欲を見せる。