2020年3月1週号
地域の日頃の感謝込めて 冬に野菜の直売会 - 農事組合法人かわのめ
【大仙市】大仙市大曲の法人かわのめ(渡邊敏雄代表=70歳、組合員34人)は、水稲約50㌶と大豆30㌶の他、ハウス9棟でマスクメロン3千個やキクなどを栽培。冬期間はハウスを利用して野菜を栽培し、産直形式で販売会を行っている。
販売するのは、寒じめホウレンソウや小松菜、ブロッコリー、アスパラ菜。1㌔別に新聞紙に包み、買い物袋に入れてその場で販売するため、包装代や出荷手数料が掛からない。渡邊代表は、「地域消費者に常日ごろの感謝と交流をするために行っている。格安な上に、取れたての新鮮さが売り」と話す。
秋の収穫期が終わった後に播種したホウレンソウは、正月前と1月、2月の3回ほど販売会を行い、販売前は法人の地元雇用者が収穫作業に追われている。
チラシを見た地域住民が一足早く購入するために、前日にハウスへ来ることもあるという。訪れた女性は「ここで買えるホウレンソウは、新鮮で安くて大変おいしい。これから友達に配りに行く」と話し、5個買い求めていた。
販売会当日には、軽トラいっぱいに積み込んだ採れたて野菜を提供。開始時間前には地域住民が待ちわびて並ぶこともあり、すぐに売り切れるという。
渡邊代表は、「地域の皆さんのご理解とご協力によって、農業を続けている。少しでも恩返しをするため、格安の産直野菜販売を続けていきたい」と話す。
次号をお楽しみに!