2020年10月1週号 希ら星登場者のその後①
知識深めるため農業法人へ転職 - 高田将太さん
4年前はJA秋田やまもと八竜支店に勤めて2年目だった、能代市の高田将太さん(24)。現在は同JAを退職し、新たな職場で農作業に励む。
掲載当時は金融窓口を担当。「お客さまが気持ち良く来店できるよう、特にあいさつをしっかりすることを心掛けていた。『ありがとう』と言われると、とてもうれしかった」と振り返る。
翌年以降は、同JA資材センター窓口で、薬剤の注文や取りまとめなどを担当。「当初は薬剤の効果についてお客さまから質問を受けた時に、うまく返答できず苦労した」と話す。自分なりに勉強し、農薬メーカーの担当者に聞いて知識を身に付け、利用客のニーズに合った商品を提供できるようになったという。
以前は「職場勤務と実家の農業との両立を頑張りたい」と目標を掲げていたが、農業の知識を深めたかったことや、現場へ出て見て動いて汗を流したいと思っていたことなどから、同JAを退職。今年1月に設立された三種町八竜の株式会社こっこちゃんファームに就職した。
現在は、主にネギの圃場管理や出荷準備などを任されている。「足を動かして圃場を確認し、作業に取り組んだ分、会社の利益につながるので、とてもやりがいを感じている」と笑顔を見せる。
10日に1回、予防的散布を実施。「JAの資材センターでは薬剤を販売する側だったが、現在は逆の立場として農業に携わることができ、前とは違う発見がある」と話す。
「設立1年目ということもあり、分からないことや戸惑いが多い」と高田さん。来年以降はさまざまな場面で的確に対処し、作業効率の良い農業をしていきたいという。「若い農業者が増えて、共に頑張り刺激し合える仲間がもっと増えてくれれば」と期待する。
次号をお楽しみに!