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2020年10月2週号
ネギ作に軸足 規模拡大へ意欲 - 相沢誠紀さん
 水稲10㌶のほか、ネギ1㌶やミニトマト、メロンを家族4人で栽培する、三種町大口の相沢誠紀さん(47)。中でも力を入れているネギは10年前から栽培し、良品質の維持と規模拡大を目指す。

 相沢さんは高校卒業後、地元の会社に2年間勤めた後、JA秋田やまもとで契約職員として10年間勤務しながら、両親と一緒に農業をしていた。そんな中「今後もこのままで良いのか。自分で作物を栽培し出荷してみたい」と考え、ネギの栽培を決意した。
 作業ノウハウを地元の先輩農家と、同JAの担当者から教わった。「最初はうまくいかず、勉強の日々だった」と話す。
 栽培品種は「夏扇パワー」と「元晴晩生」。播種や定植、収穫の時期をずらし、夏扇パワーは8月中旬から、元晴晩生は4月に収穫する。ネギの収穫と稲刈りが重なる時期は、早朝にネギを掘ってから水田へ向かうという。
 「基本的に稲刈りは1人で作業し、掘ったネギは自分以外の家族3人で出荷の準備をする」と話す。2品種合わせて10㌃当たり平均3~4㌧を収穫し、同JAへ出荷している。
 栽培で特に気を付けていることは、給水と草取りだ。「日中の晴天時に水を与えると軟腐病にかかったり、水蒸気が発生して根を傷めてしまったりするので、朝か夜の給水を心掛ける」と相沢さん。ネギは日が当たる環境を好むため、伸びた雑草に囲まれると生育に影響が出るという。「雑草の伸びは早いので、草取り作業が一番難点」と苦労する。
 同JA営農経済課の三浦耕生営農指導員は「相沢さんの圃場がある釜谷地区は砂地で、定植や土寄せ、収穫などの管理が比較的に行いやすい。引き続き、高品質なネギの出荷を期待する」と話す。
 相沢さんは「家族経営の範囲で経営面積を考えているので、他の作物は縮小し、ネギの規模を拡大して頑張っていきたい」と意気込む。
次号をお楽しみに!