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2021年1月3週号
古民家でカフェと民宿 - 猿田真さん
 男鹿市北浦の古民家でカフェと民宿「里山のカフェににぎ」を営む猿田真さん(45)。地元の食材を生かした料理を提供するなど、魅力を発信している。

 地元の男鹿で店を開きたいと考えていた猿田さんは、勤めていた企業を退職し、8年前にカフェをオープン。ランチやスイーツのセットを提供している。
 同市産の米や大豆を仕入れ、母の千代子さん(78)が栽培したダイコンやキャベツ、キクイモを漬物として提供するなど、地元の食材を使用。季節によって旬の食材を使い、メニューを変えて年間約5種類ほど提供している。「できるだけ地元産の最高の食材を生かせるように仕込みに時間をかけ、満足していただけるような料理を出すよう心掛けている」と話す。
 厳選した陶器をカフェと民宿で使用し、「客層に合った器を陶器販売店から購入し、来店したお客さまの雰囲気に合わせてお出ししている」と猿田さん。「『おいしかった』と言われることが何よりうれしいし、疲れが吹っ飛ぶ」とほほ笑む。
 2017年4月からは農家民宿を営業。郷土料理が味わえるほか、だまこもち作りや、伝統の料理「あんぷらもち」作りなど、季節に合わせた体験メニューを用意している。「最近は新型コロナウイルスの影響で、県外から来た学生がリモートで授業を受けながら宿泊している」と説明する。
 民宿を利用した秋田市の女性は、「古民家の雰囲気や里山の景色がとても魅力的で、時間を忘れてゆっくりくつろげる。器もすてきで料理がよりおいしく感じる」と話す。
 猿田さんは「世の中の環境が変わり、カフェも民宿も客足が減っている。大変な状況だが、今できることを考えて地域を生かしたむらづくりを目指したい」と先を見据える。

 ▽里山のカフェににぎ=男鹿市北浦真山塞ノ神下14 、☎0185(27)8422▽ランチは冬季休業中、3月から再開予定。民宿は冬期間も営業中、詳細はホームページ(http://ninigi-cafe.com/)で。 
  
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