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2021年2月2週号 青色申告を簡単なやり方で②
スマホのアプリも活用 - 杉沢和久さん

 三種町川尻の杉沢和久さん(39)は、父親から引き継ぎ、2020年分からの青色申告に関する記帳を行う。確定申告会場には出向かず、自宅からe ― Taxで申告書を提出する。
 13年前に青色申告を始めた父親が体調を悪くしたことをきっかけに、専業農家になった杉沢さん。近所に住む先輩農家が青色申告に詳しく、青色申告や会計ソフトの使用方法を教わった。青色申告のメリットについて「最大65万円の特別控除があり、節税につながる。農機具を購入する際の補助事業などは青色申告が要件になっているため、農業経営には欠かせない」と話す。
 会計ソフトの使用に加え、さらに効率の良い作業はできないかと調べたところ、スートフォンの青色申告アプリの存在を知った杉沢さん。「このアプリではスマホのカメラで領収書を撮影するだけで科目ごとに自動で仕分けられ、パソコン入力の手間が省ける」と来年度から使用を始める。
 青色申告が加入要件になっている収入保険への加入に向けて準備を進めている。「最近は異常気象が続き、先の事が予想できず不安がある。農業収入全体をカバーしてくれる後ろ盾があれば安心して農業に取り組めるので、加入できると助かる」と話す。

 ▽水稲5㌶、大豆8㌶
次号をお楽しみに!