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2021年5月4週号
町のアピールに日本酒 - (株)ローカルフレッシュ・ラジオパーソナリティー
 井川町で水稲、大豆を作付ける株式会社ローカルフレッシュ、五城目町の福禄寿酒造株式会社、ラジオパーソナリティーの女性3人が連携して製造する日本酒「桜さくら名めい月げつ」。井川町を盛り上げるための企画として毎年違う味に仕上げ、今年3月に酒米の品種を変えた第5弾を発売。第6弾に向けて、現在も準備が進んでいる。

 桜名月は、井川町の酒米復活プロジェクトとして2017年から販売されている。桜庭みさおさん、椎名恵さん、真坂はづきさんがパーソナリティーを務めたラジオ番組の企画で始まった。3人の名前から一文字ずつ取って桜名月と名付けられ、毎年3月30日(桜庭さんの名前にちなんで「みさおの日」)に発売している。
 この企画に参加する形で、ローカルフレッシュが「秋田酒こまち」0・8㌶を栽培。第4弾までの「美山錦」から品種を変え、味のマンネリ化を防いでいる。湊喜よし孝たか代表取締役(42)は「酒米を変えたら、甘味が増して香り高くなり、一層飲みやすくなった」と話す。
 栽培する上で、収量を増やすことよりも倒伏しないことに重点を置いているという。また、プロジェクトとは別に食用米21㌶を栽培しているため、酒米と混ざらないよう、機械の切り替え時などに細心の注意を払っている。
 「作業の工程で大変な面もあるが、井川町をアピールできるという面白さがあるだけでうれしいし、とてもやりがいがある」と湊代表。「酒米の面積を増やす予定はないが、より良い品質を求めていきたい」と意欲を見せる。
 プロジェクトでは第6弾に向けて既に準備が進められ、5月末に酒米の田植えを予定しているという。種播きから収穫までの農作業に桜庭さん、椎名さん、真坂さんの3人が参加する。
 桜庭さんは「作業に毎年参加し、酒造りなどにも取り組んでいる。毎年違う味にしているので、飲んでくださる方々に楽しんでいただきたい。これからも井川町を盛り上げるために挑戦し、このプロジェクトを長く続けていきたい」と話す。
 プロジェクトの詳細は、「サクラボアキタ」で検索。商品は井川町をはじめ県内の一部酒店で販売する(売り切れ次第終了)。問い合わせは、井川町産業課(☎018・874・4418)まで。
次号をお楽しみに!