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2022年2月2週号 収入保険つなぎ融資を利用③
一部圃場でいもち病発生 - 農事組合法人大地
 
 大仙市協和地区の「農事組合法人大地」の鈴木武夫代表理事(70)は、収入保険の「無利子のつなぎ融資を受け、本当に助かった」と安堵の表情を浮かべる。
 同法人は主食用米10㌶と、飼料用米2・9㌶、発酵粗飼料(WCS)用稲5・2㌶、野菜30㌃の栽培に取り組んでいる。昨年は、米価の下落と一部圃場でいもち病による収量減少が発生。当初予定していた収入が平年に比べ、大幅に減ってしまった。
 収穫後、鈴木代表は農機具購入費用の支払いについて、どうしたら良いか悩んでいたところ、NOSAIから「つなぎ融資のご案内」が届き、電話で相談したという。
 後日、NOSAI職員の訪問を受けて、融資の手続きを行った。「収入保険に加入する際は、米価がここまで下落するとは思ってもいなかった。水田活用の直接支払交付金は、例年12月中に交付される予定のため、収入保険に加入して本当に良かった」と話す。
 NOSAI職員の対応はとても迅速で、手続きは簡単。「何よりも思ったより早く融資を受けることができた」と振り返る。受け取ったつなぎ融資は当初予定していた農機具費用の支払いなどに計画通り充当でき、予定された事業展開がスムーズに進められると思ったという。
 今回、経験した米価の下落や収量低下などによる収入減への対応策として、収入保険の加入はもとより、自分の経営努力が最も大切と改めて感じている。
 経営リスクに備えるため、野菜や農産物加工品などを販売できる直売所を3年前にオープン。常連客が増えており、野菜や加工品の種類を豊富にして、消費者に喜んでもらえる店づくりに取り組んでいる。
 「今後は、主食用米から飼料用米への作付け転換を予定している。野菜はトマトをメインに栽培しているが、面積を増やして販売先を直接開拓し、積極的に取り組む」と話す鈴木代表。これから水稲、園芸作物、直売・加工部門とそれぞれに対策を講じて、「リスク回避に取り組んでいきたい」と気持ちを新たにする。
次号をお楽しみに!