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東北版4月4週号
自家産のサツマイモで加工品 - 菅原敏彦さん
 横手市大雄の菅原敏彦さん(64)は、60㌃で栽培するサツマイモ「べにはるか」を使った干し芋作りに取り組む。
 菅原さんは「栽培当初は管内JAにサツマイモの部会がなく、栽培技術を習得するのに苦労した」と振り返る。つるが伸びるまでの雑草対策に手を焼いたため、栽培の盛んな茨城県の企業へ問い合わせて管理方法を確立したという。
 干し芋の製造を始めたのは専業農家になった2019年。同市の6次産業化推進支援事業補助金を活用して乾燥機や保管施設を整え、自宅で加工している。
 パッケージのイラストには、同市が行う食農体験プログラムの一環で小学生が考案したマスコットキャラクターを採用した。干し芋は1個420円(税込み)で同市内の道の駅やスーパーなどで販売。ふるさと納税の返礼品としても喜ばれている。
 水稲約1・5㌶と大豆90㌃、エダマメ40㌃も栽培する菅原さん。「今後は規格外で干し芋にできないサツマイモの加工品を商品化し、食品ロス削減につなげていきたい」と意欲を見せる。
次号をお楽しみに!