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あきた版6月1週号
不測の事態も安心経営 - 小玉農場

 仙北市角館町寺沢地区で水稲6㌶とアスパラガス71㌃、ソバ80㌃を手がける合同会社小玉農場の小玉均代表社員( 63)。昨年6月の低温や長雨の影響で生育不良に陥り、水稲やアスパラの収穫量が減少する被害を受けた。
 元々、水稲共済と野菜価格安定制度に加入していたが、制度が開始した2019年に収入保険へ移行。「米価下落などの価格変動、病気やけがで収穫できなかった時の減収など補償の充実を感じ、総合的に判断して加入を決めた」と振り返る。
 昨年6月の天候が影響し、収穫量が減少。気温が急激に下がったことで水稲は初期生育が停滞し、平年より3割ほど減少した。アスパラは長雨の影響で、1割ほど少なくなったという。
 「収穫量は減少したが、収入保険に加入していたので良かった。青色申告をしていないと加入ができないなどの条件はあるが、魅力的な保険なのでたくさんの人に知ってもらいたい」と勧める。周囲の農家はつなぎ融資への関心が高く、「資材費などの支払いに充てることができ、助かったという話を聞く。収入保険制度があれば、大きな被害があっても安心して経営できる」と話す。
 アスパラは露地とビニールハウス4棟で「バイトル」や「ゼンユウガリバー」「ウェ
ルカム」の3品種を栽培。露地栽培は設備投資が少なく取り組みやすいが、ハウスは露地と比べて3倍の生産量になるため、ハウス栽培に力を入れる。「価格の高い時期に収穫できるように栽培し、出荷のタイミングに細心の注意を払っている」と説明する。
 現在、妻の博子さん(65)と従業員1人、パート5人で経営する小玉代表社員。「営農については毎回家族会議をしている。農機具購入など何かを決める時には、話し合って決めている。優秀なパートナーと、これからも楽しく農業に取り組んでいきたい」とほほ笑む。
次号をお楽しみに!