水稲20㌶やネギ5・3㌶を手がける八峰町峰浜の株式会社アグリほんだ(2020年設立、社員4人)は、21年から収入保険に加入。同社の本多将紀代表(45)は、過去の被害経験をもとに、農業保険の必要性を仲間に伝え、これまでネギ農家3戸を収入保険成約に結び付けた。
収入保険には、ネギの販売金額が補償対象になることに魅力を感じ加入した。本多代表は「周りにはネギ栽培を経営の柱にする農家が複数いるため、リスクに備えて加入を検討してはどうかとJAネギ部会の会合などで勧めている」と話す。
同社は22年8月の強風で、1・7㌶のネギが根元から倒伏。全損となる被害に遭った。「大幅な減収となり、収入保険に加入していなければ経営を続けることができなかった」と加入の意義を訴える。
近隣では農家の離農が続き、同社は受託面積が年々増加している。今年は水稲3㌶とネギ20㌃が増える予定だ。「経営の後ろ盾があれば、安心して農業を続けられる。地域の農地を維持していくため、今後も農業保険の必要性を呼びかけていきたい」と力強く話す。