農業共済新聞

トップ > 広報活動 > 農業共済新聞 東北版7月2週号
東北版7月2週号
レーザー光線で害獣を撃退 鳥の飛来が激減 - 斎藤亨さん


 野生害獣の被害を防ぐ害獣撃退装置「逃げまるくん」を果樹園地に設置する、由利本荘市西目町潟保の斎藤亨さん(63)。昨年、クマの食害や、イノシシに園地を荒らされるなどの被害が深刻だった斎藤さんへ、宮城県の小野精工株式会社から試験導入を提案された。
 これは、レーザー光線を円すい状に約80度の角度で放出して害獣を撃退する装置で、10㌃ほどをカバーできる。動物は本能的に目を守ろうとする習性があることに着目し開発された。
 斎藤さんは、100ボルト電源対応装置とソーラーパネル仕様装置の2台を導入。高所に設置し、主に鳥害を防ぐ目的だ。「これまでにネットで囲むなどさまざまな対策を試みたが、鳥害は防ぐことが難しかった。設置してからは鳥があまり来ていないようだ」と効果を実感。取り付けが簡単なため、低位置に設置し、クマやイノシシなどにも有効ではと考える。

 斎藤さんは「8月のリンゴの収穫期前までに撃退効果が見られれば、通常の収穫量を確保できると思う。また、安心して園地で作業したい」と期待を寄せる。
 ▽経営規模=水稲59㌃、リンゴ270㌃、比内地鶏871羽
次号をお楽しみに!