【秋田市】秋田市上新城の佐々木夏樹さん(42)は、ハウス7棟でトルコキキョウやダリア、カンパニュラ、スターチスを栽培する他、冬期間はホウレンソウの栽培に取り組むなど、周年栽培ができる経営を目指し、日々奮闘する。
佐々木さんは県内の高校を卒業後、愛知県で1年間電照ギクの栽培方法を学んだ。秋田に帰ってからもアルバイトをしながら花き栽培を続け、5年ほど前から本格的な栽培をスタートさせた。「続けていくうちに、花き栽培の魅力を強く感じるようになった。花が育つ様子を見るのが楽しくやりがいがある」と話す。
栽培品目を単価が安定しているトルコキキョウへとシフトし、栽培技術を学ぶため、出身地である横手市の花き農家と一緒に勉強会を実施し、技術を習得した。
自宅近くにあるハウスでは現在、トルコキキョウ(コレゾライトピンク・ウェディングホワイト)と、ダリア(ミッチャン・暖)を栽培。また、冬場の収入を得るためハウス4棟でホウレンソウを栽培。ハウスの温度や水管理、病害虫の防除作業など全て1人でこなす。「花の出荷や管理の作業が忙しくなかなか休めないが、高品質なものをつくるため毎日頑張っている」と話す。
今後は秋田市で力を入れているダリアの栽培面積を増やす予定だという。「花は手をかけた分きちんと成長してくれる。新しい栽培技術などを積極的に取り入れ、高品質なものをつくり安定収入につなげていきたい」と話す。